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■2012年2月19日 第11回 〜 食べくらべ
◇菜の花などの食べくらべ
千葉の「安房の菜の花」、「手詰み菜花」、京都の「花菜」は辛子じょうゆ和えで食べくらべ。
栃木の「チーマ・ディ・ラーパ」と千葉の「サラダからし菜」はフレンチドレッシング和え、福岡の「おいしい菜」はごまじょうゆ和え、福岡の「蕾菜」はバター炒め、佐賀の「プッチーナ」はそのまま生で試食。
その他、「水晶文旦」、「はるみ」、「まりひめ」などの晩柑類各種も試食。
菜の花の食べくらべ
[感想など]
「安房の菜の花」、「手詰み菜花」、「花菜」の中では、「安房の菜の花」が甘みがあるように感じられました。「花菜」は、若干、独特の苦みがあったと思います。また、茎のほうがやや筋っぽく感じました。ただ、味つけが辛子じょうゆだったので、何ともいえません。
「チーマ・ディ・ラーパ」はちょっと変わった食材なので、おしゃれな感じがします。クセがないので、作り手側のアレンジが利く野菜だと思います。
気になった野菜は、「プッチーナ」。今後、はやるのではないかと予想しています。もともと葉っぱに塩味がついていることや、生で食べられる手軽さをPRするといいのではないでしょうか。
「蕾菜」はたらの芽のような食感なので、天ぷらにするとおいしいと思います。
房州の道の駅などで売られているのは、今日の「手詰み菜花」のようなタイプのものが多い。花蕾がそれほど上がらないうちに、摘んで食べます。そのほうが苦みが少なく、やわらかくて甘みもある。花蕾が上がると、見た目はいいのですが、ほろ苦くなってしまいます。
菜花が野菜として出回るようになったのは、昭和32年。花市場に出すべき菜花を、当時、花としては売れなかったため、花蕾をつみ取って築地の野菜市場に出したら売れたのが始まりだと江澤先生が教えてくれました。
晩柑類は、今年は全体的に味が薄い、と感じました。
「晩柑類の味が薄い」との感想に対し、食べくらべの進行を務めた栃木氏より、「毎年必ずこの時期には雑柑の試食があるので、この1回だけの印象で判断するのではなく、2年目、3年目と勉強して、本来の味や、その品物のよさ、逆に欠点などを知ってほしい」との意見がありました。また、杉本氏からは、「われわれ八百屋は味が薄いと感じることもありますが、今年の中晩柑類は酸抜けがいいので、お客さんの立場からするとちょうどいいと思います。ただ、酸抜けが早いと、乾燥するのも早いので、気をつけてください」とのアドバイスがありました。
◇その他
新潟から今回の八百屋塾に参加してくださったみなさんに、感想を述べていただきました。
日頃の自分の仕事に対する姿勢や今後について考えさせられる貴重な時間でした。
新潟にはない野菜をたくさん見ることができ、参考になりました。ぜひ新潟でも売ってみたい。
まだ19歳で知識が浅いので、今回は勉強になりました。
八百屋塾は活気がすごい。新潟でも取り入れたいと思います。
菜花にはさまざまな健康、美容効果があることを知りました。売るときに、そうした話をしてみたい。
新潟の青年部のみなさん
澤田勇治氏より、2月23日(木)に開催される栃木と茨城のフェスティバルについてのご案内がありました。
最後に、受講生の皆さんに、来年度の八百屋塾の要望をうかがいました。
農家の方のお話をもっと聞きたい。
産地でよく食べられている料理を紹介してもらえるとありがたい。
群馬、山形以外の県の方のお話も聞きたい。
【八百屋塾2011 第11回】
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